もうすぐ衆議院選挙ですね。投票しないと変わりませんので、皆さん選挙に行きましょう!
わたしの父は障害者手帳3級で現在要介護3です。いわゆる介護が必要な状態で、要介護3ですが、現在は寝たきり状態です。ベッドから起き上がって動くことはできません。車椅子も使えません。
父の詳細や介護のことはまたいずれ書きたいなあと思っています。今日は外に出られない人の選挙投票の事です。
このブログは主に暮らしに関することを書くので、選挙のことを書くのはどうかなあと思ったのですが、選挙って暮らしに密接に関わっているので、書くことに決めました。
お一人でもこの問題について知ってくださる方が、増えることを願っています。
外に出られない人の投票ってどうするの?
父は起き上がることはできませんが、頭ははっきりしております。
本人に聞いてみたところ、「投票したい」という明確な意思があり、自ら自治体の選挙管理委員会に電話してどうやったら投票できるのか聞いてみたそうです。
郵便等による不在者投票ができます
1.郵便等による不在者投票
(1)対象者
郵便等による不在者投票は、身体障害者手帳か戦傷病者手帳をお持ちの選挙人で、次の(i)又は(ii)に該当する方又は介護保険の被保険者証の要介護状態区分が「要介護5」の方に認められています(平成16年3月より対象者が拡大されました)。
と、なっていて、郵便で投票することができます。
わたしも以前引っ越し直後に選挙が行われたことがあって、郵便で投票用紙を取り寄せて、不在者投票をしたことがあります。おそらく、それと似た方法で行われるのでしょうね。
ところが…!!
父は外出できませんが、条件に当てはまらないのです。
郵便等による不在者投票の条件
(I) 身体障害者等級 1級か2級 又は 要介護5
(ii)戦傷病者手帳に両下肢、体幹の障害の程度が特別項症から第2項症である者として記載されている
これらのいずれかを満たす必要があります。
父はいずれも該当しませんが、ベッドから起き上がることはできません。でも、投票所に行く以外に投票する手段はありません。つまり、投票の意思があるのに投票することができないのです。
本人もとても残念がっていました。
電話で説明してくれた係の方も本当に申し訳無さそうに話していたということです。
父が確認したところによると、父の住んでいる自治体では同じように条件を満たさないため、投票できない人が50人程度いるそうです。
この人数は自治体の規模によるので、もっともっと大勢の該当者がいるところもあるでしょう。
父は高齢ですが、若い人だって投票所に行けない人もいるでしょう。
父がなんとかして投票所に行くためには、次の手段をとる必要があります。
- ストレッチャーみたいな移動式のベッドに乗せ換える
- 何とかしてストレッチャーを3階から降ろす。(実家はエレベーターの無いマンションの3階です)
- ストレッチャーごと車に載せる
- 投票所に着いたら、ストレッチャーごと車から降ろす
- 投票する。(自分で記載すること可能です)
- 来たのと同じ方法で帰る
もしも、これを手伝ってくれる介護タクシーみたいのがあったとしても、いくらかかるんだ?
何万円かかっても、投票する価値の方が高いよねと父と話しましたが、全くもって現実的ではありません。
いやいや、もう投票するなって言われているような気さえしましたよ…
投票所に行けない人が大勢いる問題について
わたしは、今回初めてこんな事になっていると知りました。
選挙は不正が起きたら大変なことですから、慎重にならざるを得ないのはとてもよくわかります。
だけど、だけど、もう2024年だよ。パスポートの申請もマイナポータルでできるんだから、なんとかならないのかしら。
そもそも、投票所で投票する時、顔写真つき身分証明書を見せたことなんかありません。入場券を渡して、選挙台帳と照合すれば投票用紙がもらえます。
例えばの話ですが、わたしが同性の歳の近い友達から入場券を貰って投票するとか、可能、ですよね。(例えばの話です、絶対にやってはいけない事です)
投票所での投票も抜け穴だらけなのに、ネット投票や郵便投票ばかり不正について厳しいのはなぜ??
もちろんこの問題は様々なところで問題として取り上げられているそうです。
総務省の有識者による研究会が「対象を広げるべきだ」という提言をまとめてますが、法律の改正にはいたっていません。
NHKみんなの選挙 より
法律を変えなければ選挙制度は変えられないので、とてもハードルが高そうです。
個人個人ができることってあるかな
わたしはこの問題が早く解決することを願っています。
だけど、自治体に請願するとか署名運動するとか自分から何かしようとか、そこまでの勇気はありません。(偉そうに言っておいて…という感じですが)
じゃあ何ができるかというと、以下の2つに尽きるような気がします。
- 投票に行く
- この問題についてよく知ること
これしか今のわたしにはできません。
だからこそ、投票に行く必要があるのだとおもいます。
投票する手段をお持ちの皆さん、どうか投票に行きましょう。
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