
急に寒くなってきましたね。あんなに暑かったのに、どうした太陽。
涼しくなってくると思います。
「ああ、トレンチコートの季節が来る」
わたしは、トレンチコートって「大人の女性の定番」というイメージがあった一方で、着ている人を見て「あれ?なんだかよれてるな」「生地がペラペラで安っぽく見えるな」と感じてしまうことも正直ありました。

いい感じの味ではなくて、疲れた感じがする。
わたし自身、以前着ていたコートはまさにそんな感じで、会社の共有ハンガーラックにかけるときや、仕事先やホテルのクロークに預けるとき、なんだか「これ、大丈夫か…?」って恥ずかしく感じていました。
そんなトレンチコートへのコンプレックスを吹き飛ばしてくれたのが、愛用しているSanyoの100年コートです。
「TIMELESS WORK.ほんとうにいいものをつくろう」
その想いをめぐらせて生まれたのが「100年コート」です。
コート一筋で続けてきたからこそできるきめ細かなものづくりと
国内で培われた技術を次世代へつなぐため日本製であることにこだわり、
長く愛されるコート作りに挑戦しています。
100年という言葉は、100年間の品質を保証するものではなく、
手入れをしながら世代を超えて着られることを目指すもの。
コートを通じて、昔から日本で育まれてきた、
“ものを大事にする心”を伝えたいと考えています。
実はわたし、このコートはずっと憧れの存在で、「なんせ100年着れるんだから、1年でも早く買いたい!」と思っていました。
決して安い買い物ではないので、デパートの友の会で積み立てを始めようかと考えていたのですが…
購入を決意したきっかけは、2020年のコロナ渦での10万円給付金でした。「国産の本当に良いものを買う」という意味で、この給付金は正しい使い方だったと今でも思っています。

コロナ渦も遠くなったなあ、時がたつのが早い。
わたしがこのコートを買ってから6年目になりますが、今は自信を持ってどこへでも着て行けるようになりました。特に、秋と春先はほぼ毎日このコートを着ています。
この記事では、
- なぜ100年コートを買うとトレンチコートに自信が持てるのか
- 6年間愛用してわかった経年変化と正しいお手入れ法
- カジュアルにも着回すためのデザイン選びのコツ
をお伝えしたいと思います。
Sanyo 100年コートで「トレンチコートの恥ずかしさ」が消えた理由
以前のわたしがトレンチコートに自信を持てなかった理由は、「よれ」「シワ」「ペラペラ感」でした。

超有名ファストファッションのお値打ちトレンチコートでした。
以前のトレンチコートも買ってすぐはパリッとしていて、デザインもスタンダードで気に入っていたんです。
だけど、着始めて数か月もすると肘のあたりやバッグをかける肩、膝の裏あたりがしわしわになってしまいました。
数年間大切に着たのですが、最後の方は全体のシルエットも歪んでしまって、腕の長さなんか左右違ってしまっていました。
でも、100年コートを手に入れてからは、そんな悩みが一掃されました。最大の理由は、やはり生地の「ハリ」と「厚み」、そして細部にまで宿る「職人のこだわり」です。
1. 会社のハンガーラックでも堂々としていられる「生地のハリ」
以前着ていたコートと、100年コートの決定的な違いは、生地の「ハリ」と「厚み」です。
100年コートは、襟の部分がいつもピンと立っていて、襟を立てたときの形が本当にかっこよく決まります。以前のコートのように、すぐにへたってしまうことがありません。
▼襟裏の格子柄がお気に入りです。(現在販売しているものとはデザインが異なるかもしれません)

このハリのおかげで、たとえ会社の共有ハンガーラックにかけたとき、隣に素敵なコートが来ても恥ずかしくありません。
周りの目を気にせず、堂々とコートを預けられるようになりました。ささいなことですが、この小さな自信こそが、勇気を出して100年コートを買ってよかったと心から思える理由です。
2. 撥水性だけじゃない!職人技の「手縫いボタン」
100年コートのこだわりのひとつに、ボタンの縫い付けがすべて手作業ということがあります。
わたしの母は若いころ洋裁学校の講師をしていました。子どものころから、既製服はボタン付けを見れば品質がわかる!と言っているのをきいていたので、「すべてのボタン付けが手作業」と聞いて驚きました。

なぜかすぐにボタンがとれる服ってあるよね。
ボタンの足が立っているため、着脱がしやすく、しっかりした生地なのにゆるみや引き連れが起きません。もちろん取れたこともありません!
着た時のフィット感や見た目の美しさが格段に違います。
「手でつけている立つボタン」なんて、既製品ではなかなか見られないディテールですよね。こういった目立たない部分への日本の職人さんのこだわりが、着用時の安心感を生み出してくれています。
▼ちなみに、襟のまつり縫いは手縫いだそうです!

3. クロークに預けるのが楽しみになる「100年格子」
わたしが仕事先やホテルのクロークに預けるときも恥ずかしくなくなった理由が、裏地の「100年格子」の存在です。
落ち着いたチェック柄の100年格子は、一見ベーシックなのに、どこか品格を感じさせるデザインです。
コートを脱いだり、動いた瞬間にチラッと見える裏地が美しいと、「お気に入りを着ている」という満足感でふくふくとした気持ちが沸いてきます。
裏地まで手を抜かない、この細やかなデザインが、100年コートの格の違いを物語っています。
▼買ってから驚いたのがこの裏地。ライナーだけではなくて本体の裏地も「100年格子」柄なんです。

トレンチコートは「ビジネス用」だけじゃない!普段使いできるデザインの選び方
「トレンチコート=かっちりビジネス用」と思われがちですが、店員さんのアドバイスのおかげで、わたしは普段使いで大活躍させています。
店員さんに教わった「ロング丈」という選択が正解だった
わたしも購入前は着回しやすさを考えて膝丈のものを検討していたんです。膝丈の方がカジュアルにも着れるんじゃないかと思っていたんですね。
秋と春用のコートはこの100年コートのみにしたかったのです。
それをSanyoの店員さんに相談したところ、
「カジュアルにも着るなら、ロング丈のほうがいいですよ」
とアドバイスをいただきました。結果、これが大正解でした!
わたしが実感した、ロング丈トレンチコートの着回し力がすごい理由はこちらです。
- 収まりが良い:ジーンズにスニーカーというカジュアルの定番コーデに羽織っても、コートの裾が長いため、だらしなく見えずにきれいに決まります。
- スカートとも相性抜群:フレアスカートやタイトスカートにスニーカーを合わせたカジュアルMIXでも、ロング丈が全体のバランスを整えてくれるので、変に幼くなりません。

まあ、自己満足の世界ですけどね。
ロング丈は、羽織るだけで「こなれ感(よくわからないけど最近よく聞くオシャワード使ってみたよ)」と「落ち着き感」を両立してくれるんですね。
愛用6年目!100年コートの「変わらない品質」と「正しいお手入れ法」
わたしの100年コートは今季6年目に突入しました!
6年生ですが生地のハリは衰えず、本当に「よれていない」ことに驚いています。特に、秋と春先はほぼ毎日このコートを着ています。

3年間クリーニングなしでもきれいをキープ
以前のコートは、毎年クリーニングに出しても、数回着るだけで特に袖のシワが目立ってしまい、アイロンをかけてもなかなか取れないのが悩みでした。
でも、100年コートは違います。
購入時に店員さんに驚きのアドバイスを受けました。
- 目立つ汚れがないなら、クリーニングは3年に1回程度でよい
- 生地に撥水性があるので、クリーニングに出しすぎない方がよい
かなり驚きましたが、何の問題もありません。
生地に厚みがあるので3年間クリーニングなしで着ても、気になるほどのシワがつきませんでした。(わたしは現在6年目なので、次の春にクリーニングに出す予定です!)
上の写真は、まさに3年間クリーニングに出していない状態の袖です。

どうでしょうね、少ししわがありますがパリッとしたハリが残っています。
生地の撥水も衰えておりません。今でも雨に濡れると、生地は湿ることなく水滴がつくのみで、ばさっとはたくと水滴が落ちてゆきます。まるで超撥水の傘みたいな感じです。
美しさを保つ秘訣「日々のブラッシング」はやった方がよい
6年間、毎日着ていてもこの美しさを保てている最大の秘訣は、週に1回くらい行っている「洋服ブラシ」でのブラッシングです。
100年コートのような高密度で上質な生地は、ホコリやチリが繊維の奥に入り込むと、そこから生地の痛みや「よれ」につながってしまいます。
わたしがブラッシングを続けることで実感したメリットは2つです。
- 生地が長持ちする: ホコリや花粉を優しく取り除くことで、生地への負担が減り、撥水性も保たれやすくなります。
- クリーニング代の節約: 汚れがつきにくいので、クリーニングの頻度を抑えることができ、結果的に経済的です。(わたしは6年間で1回しか出していません!)
だって、3年に1度しかクリーニングに出さないんだし、ブラシはね、面倒でもかけた方が絶対によいと思います。
▼わたしの愛用ブラシはこちら。お手頃価格ですが、馬毛なので静電気がおこらずニットにも安心して使えます。とにかくブラシを使うことが大事と信じています。
【正直レビュー】6年愛用して分かった!100年コートの注意点とデメリット
100年コートにデメリットはないの?と聞かれれば、正直に答えます。それは「重さ」です。
結論から言うと、手に持ったとき、正直「重いな」と感じます。

シーズン初めに手に取るとちょっと驚く。
昔ながらの高密度な生地を使っているため、ペラペラなお手軽コートとは違い、ズッシリとした重厚感があります。
店頭で初めて手に取ったとき、「ちょっと重すぎるかも…」と買うのを諦めそうになりました。
【しかし、最大のポイント!】
諦めずにぜひ試着してみてほしいんです!
実際に着てみると、重さが身体全体に分散されるからか、手に持ったときのような重さを感じません。
わたし自身、6年間着ていて「重くて肩が凝る」と感じたことは一度もないんです。

素晴らしきパターンの賜物よ。
もし店頭で手に取って「重いな」と感じても、それは質の高い生地の証拠。一度試着してみることを強くおすすめします!
SANYOCOAT SHOP LIST 取り扱い店舗はこちらです
まとめ:最高の「お気に入り」がムダな買い物をなくし、自信を与えてくれる
トレンチコートに自信が持てなかったわたしが、Sanyoの100年コートを選んで本当に良かったと心から思います。
わたしにとってこのコートは、「一生物」というよりも、「これがあれば、他のコートはもう必要ない」と思える最高の『お気に入り』になりました。

“一生もの”という言葉は嫌い。
- 6年間着てもよれない品質
- カジュアルにもビジネスにも着回せる汎用性の高さ
- いつでも自信を持って着られるという満足感
安いコートを毎年買い替えて「よれたらどうしよう…」と心配するよりも、最高の『お気に入り』を1年でも早く手に入れれば、その分、ムダな買い物が減り、本当に豊かな気分でおしゃれを楽しめる時間が長くなります。
結果的に、何着も安物を買い替えるよりコスパが良い買い物だと断言できます。
11月に入るといつも思います。
「今年も100年コートの季節だ、早く着たい!」
【SANYOCOAT】 <100年コート>スタンダードモデル ダブルトレンチコート(ロング) ベージュ
もしも100年コートを購入するなら、正規取扱店で!
100年コートの購入を検討しているなら、まずは正規取扱店のラインナップをチェックしましょう。数年に1度デザインが変わるようですね。
わたしは三越で購入しました。秋口になると三越の中に特設店舗が設けられて、サイズ選びは100年コート専門の店員さんが相談に乗ってくれました。
どきどきしながら見に行ったんですが、相談して買って本当によかったです。
ずっと着用していると少し目が詰まってくるので、最初はすこーし大き目を買った方が良いとか、いろいろなアドバイスをいただけました。
あと、100年コートを買って登録すると3年ごとに無料で定期診断(修理の必要がないか、ボタンのゆるみがないかなどのチェック)を受けられます。
その対象になるのが、三陽商会が展開する正規ルートの店舗/オンラインストアのみなので、正規取扱店での購入をおすすめします。

100年コートの正規取扱店は、三陽商会オンラインストアか三越伊勢丹です!
100年コートを着るときは、ボタンを閉めてベルトもきっちり止めて着るのが好きです。12月に入ったらお気に入りのストールを巻きます。
さすがに1月、2月の寒さには耐えられませんが、風を通さないので年末まで着まくる予定です!
▼お気に入りの100年コートがあるので他の秋春コートは欲しいと思わなくなりました。
▼100年コートとヒートテックで暖かくして過ごしたい。








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