この冬、夫のT氏が10年以上勤めた会社を退職し、新たな会社へ転職することになりました。
家族としては、不安でいっぱいの夫の背中をぽんと押して、新しい環境へ飛び込むのを応援したいと思います。
▼わたしの仕事はこんな感じです
転職先が決まるまで本当に長ーい道のりでした。
転職市場の活性化、リスキニング、とか言われているけどなかなか厳しい現実に直面しました。妻の目線から見た夫の転職活動を紹介します。
転職活動 応募数と内定数
先に転職活動中の応募数や内定数を公開します。
活動期間 | 1年間 |
応募数 | 100以上150以下 |
一次面接数 | 13 |
二次面接数 | 5 |
内定数 | 3 |
応募数がはっきりしないのは、「もう多すぎてわからない」のだそうです。100以上は確実に応募しているとのことでした。仮に応募数を125社とするとそれぞれの関門通過率は以下の通りとなりました。
一次面接率(書類選考通過率) | 10.40% |
二次面接率(一次面接通過率) | 38.50% |
内定率 | 60% |
では、活動の様子を順に追ってゆきたいと思います!
転職活動の始まり
転職したい、とは数年前から言っておりました。転職したい理由はごくありふれたものでしたが、年々つらくなってゆきました。
- コロナ禍の在宅勤務を経て、仕事とプライベートの境目が無くなった(PCを持ち運びするのが日常になってしまい、帰宅後も深夜まで家で仕事、日によっては土日も家で仕事をするようになった)
- 退職者が出たため営業担当がどんどん増えた
- 職場の雰囲気が悪い(と本人が言っている)
多分、どんなに不満があっても、会社を変える方がストレスだし大変ですよね。それでも転職活動をするかどうかの葛藤に1年間を要しました。
- 転職してもブラックだったら?
- 給料が下がるのでは?
- そもそも転職なんてできるのか?
T氏はごくごく普通のサラリーマン(営業職)です。大学を出ていますが、特別なスキルがあるわけでもありません。当たり前ですが普通の人です。
本音を言うと、わたしもなんとかして今の会社に勤め続けて欲しいと思っていました。理由は上記のT氏の葛藤と同じです。
ただ、T氏の会社の状況を実際に見たわけではありませんが、話を聞いているうちに、「これはもう、修正不可能なのでは?」と思い始めました。
会社の人と喧嘩したわけでもなんでもありませんが、T氏の心が完全に会社から離れてしまっていると感じました。
大抵の人は会社に対して不平や不満があると思います。(わたしも盛りだくさん)だけどどこかで、会社への情みたいなものがあるのでは無いでしょうか。
T氏はこの情さえも無いような状態で、早めに離れたほうが良いのでは無いかな、と思うようになりました。だけど、転職するのはわたしではありませんので、「転職してもいいよ」とだけ伝えておきました。
転職活動開始 まずは転職エージェントに登録
2023年の初夏、とうとう転職活動を開始しました。
あとで聞いたところによると、T氏の大好きな山崎元氏が著書で「転職は42歳までに」と述べられていたから、とのことでした。
▼若い方に向けて書かれた本ですが、ミドルエイジの皆さんにも!
転職活動のスタートとしてまず転職エージェントに登録しました。
CMでお馴染みですね!同時期にわたしの友達(女性、T氏と同い年)がBiz Reachで転職しまして、条件もかなり良いところにサクッと決まったのでわたしが猛烈にお勧めしました。
が、T氏は割と保守的な人間で、年収とか詳しく入力するのが怖い、とのことで詳しい入力をしませんでした。(なぜなぜ?)
もちろん、そんなプロフィールでしたからオファーはほとんど来ず、使用を中止した用です。もったいない!
お馴染みの会社ですね。結局ここの担当さんに最初から最後までお世話になりました。
T氏は大手のエージェントばかり登録しましたが、世の中には転職エージェントってたくさんありますので、時間が許せば複数登録して、担当さんとの相性なども検討しても良かったと思います。
転職エージェントの担当さんに言われたこと
転職エージェントに登録した後は、Webで担当さんと面談なんかもしていただきました。すごいですね、丁寧に現在の転職市場の状況を教えてくださったようです。
<担当さんに聞いたこと>
- 40代の転職もよくある
- 現在の年収と同等の転職は厳しい(割と多めに貰っていました)
- 書類で落とされまくるので、どんどん応募してください
- 特別なスキルがあるわけでは無いので、現在の仕事はやめずに活動すること、今この年収で働いていること自体がT氏の価値でもあるから。
40代の転職事例は一般的と聞いて安心しましたが、転職市場は盛況で40代の採用も多いということでしたが、、、「コロナ禍を経て転職しようとする人がすごーく増えた」ために、「倍率は高い」のだそうです。
つまり、転職市場が活性化しているけど、決して売り手市場というわけではなく、求職者の競争が激しくなっている、ってことですね。ちーん。
T氏は頑張りました、ええ、それはもうがむしゃらに。
転職エージェントのサイトから応募をスタート
ちょっとでも現在の仕事に関連しそうな会社と異業種だけど興味のある業界の営業に、ものすごい勢いで応募しまくりました。
そして、書類審査で落ち続けました。
落ちても何も思わなくなったくらい、応募して落ちました。たくさんの会社がT氏のご活躍をお祈りくださった!
1年間にわたる活動の後半は、「もう応募する会社がないな」ってくらいになったそうです。
応募にあたって決めたこと
- 最低希望年収を決めて、募集要項と合わない場合も希望を伝えたうえで応募
- 営業職
- 現職と同業界、少し関連のある業界、未経験だけど興味のある業界 の3業種に応募
3の応募業界の「少し関連のある業界」とは、例えば、食品メーカーから飲料メーカー とか、食品メーカーから食品材料メーカー といった関連のある業界ということです。
転職活動の結果
約1年間活動し、3社から内定をいただき、最後に内定をもらった会社に転職することになりました。
業界は、「現職と少し関連のある業界」です。わたしたちは、このような業界を「45度横を向いた業界」と呼んでいました。
現職は小さな業界で、同業他社への転職は募集も少なくて難しかったのです。
未経験だけど興味のある業界からも1社内定をもらいましたが、条件の折り合いが付かず辞退しました。
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