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賞味期限切れ果物缶詰が膨張!安全な処理を実行したはなし

びっくりしました、本当に。

皆さんご存じでしたか?缶詰って膨張するんです、しまいには爆発するそうです。特に果物の缶詰は賞味期限を確認してください。

ある朝、キッチンの引き出しの中の異変に気が付きました。ずいぶん前に購入したみかんの缶詰のラベル(紙ラベルが巻いてあった)の下の方が変色しているんです。

「ああ、これは、長く置きすぎて缶のつなぎ目からシロップが漏れたか?」

とか思いながら手に取ると、なんか、缶の底が膨張している!

みかんの缶詰の写真。底が膨張して膨らんでいる。

缶詰の底が膨張している

缶詰が膨張する原因

まず、膨張=中でガスが発生している、と考えました。

え、何のガス?みかんってガスるの?

賞味期限を5年も過ぎていたので、腐敗してなんか嫌な感じのガスが発生したのかと思いました。

すごーく嫌な気分になりながら、ネットで調べると原因がすぐにわかりました!

鉄と果実の酸が反応して水素が発生したためです

生活協同組合コープこうべ商品検査センター

なるほど!水素ガスね!じゃあ、とりあえず火気厳禁ですね。

安全な処理方法は以下の通りです。

1 水を張ったバケツに沈める
2 缶に穴をあけてガスを抜く
3 缶を開けて内容物をとりだす
出勤前だったので、帰ってきてから落ち着いてやろう、と思ったのですが…
もしも、外出中に缶詰が爆発したらどうしよう、S(犬)がびっくりするだろうし、怪我をするかもしれない。飛び散ったみかんを食べてしまうかもしれない…
というわけで、出勤前に大急ぎで実行することにしました。

膨張缶詰を安全に処理しよう

まずは、手洗い用の桶に水を張りました。

洗い桶に水をはって缶詰を水に沈めている写真

内容物が飛び散らないように,水に沈めます

水の中で缶に穴をあけるわけですが、缶切りをえいやっと突き刺しました。

缶詰に缶切りの先を刺している写真

ぐさっと刺しました。缶切り久しぶりに使ったなあ

プルタブ式の缶だったので、手でタブを起こそうかと思ったのですが、缶と手が近くなるなと思い、安全のため缶切りを使用しました。(得体の知れないどろどろしたものが出てくるかも、と怖かったのです)

そして,オープン!

みかんの缶詰を開けた写真。缶の中にみかんが詰まっている

あれ,,,なんか,美味しそう!

あれ、なんか予想とちがう。一瞬「食べれそう」って思ってしまいました。

もっとなんか変色してドロドロみたいなのを…

みかんの良い香りとともに鉄のにおいがしました。

大変もったいないですが、中身はすぐに捨てました。賞味期限を守れずせっかくの食べ物を無駄にしてしまいました。

中身を出した缶はふちが少し錆び始めていました。

缶詰の中身を抜いた写真。缶の内側が少し錆びて変色している。

縁が少し錆びているのが見えましたが,思ったよりきれいでした。

化学反応を考えてみた

今回の現象は、缶詰の缶=鉄とフルーツの「酸」の化学反応のようです。出勤中に化学式を考えてみました。

鉄=Fe、酸=塩酸?=HCl?

FeとClが結合してFeCl(酸化鉄=さび)になってHが発生したってことかな、とか考えながらネットで調べてみると、以下の様です。

Fe + 2HCl → FeCl2 + H2
高校時代の化学を思い出して懐かしくなりました。あぁ、2価イオン。

反省

今回は運よく膨張に気が付いて、大惨事になる前に処理することができました。それはよかったのですが、食べ物を無駄にしてしまった事は悔しくてなりません。

賞味期限が5年も過ぎていたのです。

管理できないストックは意味がありませんし、なによりももったいない。保存がきくものって「できるだけぎりぎりまで取っておこう」と思って、期限が切れてしまうことがよくあります。

今回のことを教訓に、賞味期限チェックを行うこと、賞味期限が切れる前に消費すること、を肝に銘じようと思います。

 

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