朝ドラ「あんぱん」、皆さん見てますか?わたしは毎日録画して、楽しみに見ています。今まで、朝ドラを観る習慣なんて全然なかったのに、こんなにはまるなんて。
当時の人々の暮らしが丹念に描かれていて、飽きることなく楽しんでいます。でもって、全体的に明るくて、主人公たちの前向きな姿にいつも元気をもらってます。
先日の放送で、私、とあることに衝撃を受けました。それが「速記」!

そっき?
え、速記って記号なの!?衝撃の事実発覚!
中学生の頃、社会科の授業で裁判の様子を学んだ時に、先生が「あの座ってすごい速さで何か書いている人は速記者さんで、記録を取っているんですよ」って教えてくれたんです。
その時、「わー、日本語をあんなに早く書けるなんて、神業!」って感動したのを今でも覚えてます。
だから、「あんぱん」で速記の描写が出てきた時、あれ?画面に出てきた速記の文字、なんか全然わたしが知ってる日本語じゃない!?
そう、速記って、日本語を早書きするんじゃなくて、「音を記号で書く」んですね!!
「えーーーーーっ!?」って思わず声が出ましたよ、本当に。
てっきり、達筆な人が爆速で日本語の文章を書いてるんだとばかり思い込んでいたので、まさか記号だったとは!いやはや、衝撃でした。

これはすごい。仕事でのメモ取りにも役立つのでは?
これ、やってみたい!と、すぐに何でも挑戦したくなるわたしの血が騒ぎ出したんですが、ふと冷静になりました。
現代の速記事情:裁判所から消えた職人技
冷静になったわたしが思ったのは、「今って、録音とかAIの文字起こしとかあるのに、速記ってまだ現役なのかな?」ということ。特に、裁判所とか。
いやいや、お役所仕事はなかなかレトロだからまだやっているかも。機械には勝てない、人にしか成しえないワザがあるんじゃなかろうか、と一抹の期待もあり。
調べてみたら、なんと今の日本の裁判所では、基本的に速記者はもう使われていないとのこと。
ICレコーダーとか音声認識技術の進化で、録音での記録が主流になったんだとか。そりゃそうですよね、技術は進歩しますもんね。

く、くやしい。やっぱり技術革新には勝てないのかしら。
それにしても、昔の速記者さんたちの神業、本当に尊敬します。記号を瞬時に判断して、あのスピードで書き続けるなんて、まさに職人技!
外国語を習得するのに似ているのかしら?
AI文字起こし、ずいぶん身近になったけど
さて、時代は変わって、私の職場でもAI文字起こしサービスが導入されています。有料サービスを使ったり、ただスマホで会話を録音してAIに文字起こしさせて、さらにAIに要約させて議事録を作ったり。本当に便利になったもんです。
以前は議事録係になると、会議中の会話をもれなく記録しつつ、内容も理解しなくてはいけないので本当にプレッシャーでした。
議事録ってただの文字起こしとは違いますよね。会話を紙面に再現させるのではなくて、後で見返したときに要点がわからなくてはいけないので、結構気を遣う作業だと思います。
ところが、AI様に議事録を作成してもらえると思うと、本当に気が楽です。作成時間もぐっと短縮されて、簡単なものなら10分もあれば完成しちゃいます。
…なんですが、このAI文字起こし、精度がまだまだ「アレ」な部分が多いと感じます。
先日も、会議で「商品の搬入方法や量」について真剣に議論していたんです。会議が終わって、文字起こしされたデータを見てみたら…
「やっぱりどうやって『料理してゆくか』ですよね。」

誰も料理の話なんてしてないよ。
「FCフリーをやりましょう!」

FCフリーって何??
まさかの「料理」と謎のキーワードが頻出。真剣な会議だったのに、文字起こしを読んでにやついてしまった。他にも、「企画書」が「聞かせ所」になっていたり、「競合他社」が「今日ご飯」になってたり。
活舌の問題ですかね、会議ではなるべくはっきり発言するように気を付けよう、そうしよう。
最近では日常茶飯事すぎて、慣れちゃいました。逆に、どこまで変換ミスしているか探すのが楽しみだったりします。
謎すぎるAIの要約能力!一体なぜ!?
そんなハチャメチャな文字起こしデータを見て、「こりゃ議事録にならないな〜」って思いつつも、ダメ元でAIに「この文字起こしを要約して議事録作って!」ってお願いしてみたんです。
そしたら、これがまた驚きの結果に。
「美味しい料理」って言ってたはずなのに、AIが要約した議事録には、ちゃんと「商品の搬入方法と数量の検討」って書かれているんです!しかも、会議で出た具体的な意見もちゃーんと盛り込まれてる!
文字起こしはめちゃくちゃなのに、AIが要約するとちゃんと会議の意図を汲み取ってくれるんですね。
これには本当に度肝を抜かれました。一体どういう仕組みになっているのか、AIの脳内を覗いてみたいくらいです。
朝ドラ『あんぱん』を見て、一瞬速記に心惹かれましたが、どう考えてもわたしの生活には使いどころがなさそうということがよーくわかりました。
仕事の文書作成ではAI様に日々お世話になっています。あれもできる、これもできると気が付くたびにAI様を取り入れるのでどんどんどんどん便利になってゆきます。
その一方で、文章や書類をイチから自分で作るのが本当に億劫に感じます。日々作文能力が削られてゆくのを感じます。
AIが助けてくれる=AIに浸食されている なのかもなーと思います。
だからこそ、このブログは死守したい。へたくそでもなんでも、自分の頭で考えた小さな世界を表現する機会を失いたくない、と思ったのでした。
▼時にはめっちゃヒマ。AI様のおかげでますますヒマになるかも~
▼気まぐれに忙しい日がくれば、AI様ありがとう、となるわけです
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