
10年以上ぶり、そして結婚してからは初めての一人旅に行きました。
誰かと一緒の旅はにぎやかで楽しい。
特にいつも一緒の夫との旅は最高に楽で安心でした。だから、気づけば結婚してからこの10年、常に二人で色んな場所を巡っていました。
でも…「本当の私はなんでもひとりできる強い人だったはず!」という思いがムクムクと湧き上がり、今年の夏休みを利用して一泊二日で広島へ飛び立ちました!

海外も国内も「行きたい!」と思ったら、
ひとりでどこでも行きました。
旅のコンセプトは、ただ一つ。
わたしが「やりたいこと」「好きなこと」だけをギュッと詰め込んだ旅です。
一番の目的は、今年の8月に安佐動物公園で生まれたマルミミゾウの赤ちゃんに会うこと!
そして第二の目的は、もちろん厳島神社。この二大目的を叶えるため、駆け抜けた最高の2日間をお届けします。

前振りがおおげさ。

いいんです。楽しかったから!
10年ぶりのわたしだけの時間!宮島上陸と名物あなごめし大捜索
出発日の早朝、愛犬Sとは1日だって離れるのはつらい。まだ寝ているSをなでなでしてから出発しました。

早朝の広島、宮島へ一直線!
早朝の飛行機で広島空港に到着。実は広島は初めての訪問です。
昨日までは涼しかったと聞きましたが、朝から見事な晴天!
半袖でもいいほどの暑さになる予報で、旅の強行軍に少し不安を覚えつつ、まずは旅の第二の目的である宮島へ向かいます。
空港から宮島口までの移動は、広島駅までリムジンバスを利用し、そこからはJR線で向かいました。
空港からの直行バスは楽ですが、片道4,000円はちょっと厳しい…!
広島駅でちょうど発車するJR線に乗れたので、スムーズに宮島口までたどり着けました。
フェリーで海から鳥居を望む
宮島口からはフェリーでいよいよ宮島へ。たった10分間の船旅ですが、これがあることで特別感がマシマシになりますね!

船に乗るってだけでわくわくするのは何故?
フェリーは複数の会社が運航しているので、待つことなくすぐに乗船できます。それにしても、観光客の人の波がすごい!半分くらいは外国の方に見えました。
フェリーの切符は往復券だと少し安くなりますが、そうすると帰りも同じ運航会社の船に乗らなくてはいけなくなってしまします。
帰りも帰りたいときに好きな船にサッと乗れるよう、往復券は買わずにSuica(スイカ)で「ピッ」と乗船しました。切符を買う列に並ばなくていいのは、本当に快適。

船に乗ったら、ぜひ進行方向の右手側へ。海側から厳島神社の大鳥居がよく見え、旅行気分が一気に上がります!
汗だくで彷徨う…幻のあなごめしを求めて
上陸すると、賑やかな参道が厳島神社へと伸びています。
さて、やりたいことだけを詰め込む旅、まずはお昼ご飯です。宮島に来たら絶対食べると決めていた「あなごめし」を求めてお店を探します。
このとき11時半前。お店が混みだすギリギリの時間です。
ところが、どこもかしこも人混みがすごい!暑いし、人混みに酔いそうだしで、なかなかお店を決められません。

ちょっと涙目。
賑やかな参道から外れた良さそうなお店を見つけても、「予約でいっぱい」と断られたり、団体客でいっぱいで入れず…。
旅先で食事に困るのって、本当に悲しくなりませんか?「やばい、お昼食べられないかも」とかなり落ち込みました。
人混みに疲れてしまったので、脇道に逃げて町家通りへ。こちらは風情があり、静かで心が落ち着きます。
奇跡の出会い!ミシュランビブグルマン掲載のお店へ
静かな通りを歩くと少し元気が戻ってきました、ふと横の路地を見上げると…なんと「あなごめし」の看板が!

突き当りがお店です
「ここだ!」と直感し、路地を登って行きました。道の突き当たりにあるお店沿いに、すでに10人ほどの人が並んでいます。
店頭の張り紙には、
- メニューはあなごめし(2,700円)のみ
- 現金払いのみ
- 店内が狭いので1組4名まで
と書いてありました。
店の前の椅子は日陰になっていて、気持ちのよい風が吹いてきます。静かで、たとえ1時間待っても大丈夫なくらい心地よい場所でした。
予想に反して、20分ほどで店内へ入ることができました。
並んでいる間に調べたのですが、このお店、なんとミシュランのビブグルマンに掲載されている超有名店でした。昼過ぎには売り切れる日もあるそうで、運が良かった!
上品で美しい、念願のあなごめし
店内に入ってすぐに、念願のあなごめしが運ばれてきました。
丼の蓋を開けると、一口大に切られたあなごがお行儀よく並んでいる美しいビジュアル。うな重のようにあなごを半分に切るものだと思っていたので、これは驚きです。

あなごはしっかりと焼き色がついていて、外側は歯ごたえがあるのに、中はふっくら。しっかりとした白身魚の味がします。
そして、感動したのがタレ!
甘めでさらさら、そして何よりもご飯がべちゃべちゃになるほどかけられていない、上品なタレ加減なのです。
テーブルに追加のタレが置かれていないのも、「これで完成」というお店の自信を感じます。
わたしはいつも鰻などでもタレを足さない主義なので、おいしくてあっという間に完食しました。

「あなご」の美味しさが引き立つタレでした。
あなごめしを求めて彷徨ったかいがありました!すっかり元気が戻って、いよいよメインの厳島神社へ向かいます。
タイミングよく干潮!念願の厳島神社と感動の大鳥居
お腹がいっぱいになったので、足取り軽く厳島神社に向かいました。

単純ですね。
大鳥居の真下で感じる圧倒的なスケール
いよいよあこがれ続けた厳島神社です。

私が行った時間はちょうど干潮で鳥居の真下まで歩いていくことができました。
真下まで行くと、その大きさにただただ圧倒されます。「ああ、来てよかった」と心から思いました。

平家納経の写本に驚愕
鳥居に感激したあとは、厳島神社を参拝し、奥にある宝物館にも寄りました。
ここには平家納経の写本が展示されています。
大正時代に作成されたものですが、金箔による装飾がそっくりそのまま再現されているそうで、金箔が眩しいほどに輝いていました(本当に眩しかった、ぎらぎら)。
清盛が実際に奉納したときもこんな風に輝いていたんだろうなと思うと、その権力の大きさがよくわかります。
厳島神社は中学生の頃からの憧れで、いろいろな事を考えました。厳島神社参拝の感想はまた別の記事で書こうと思います。
締めはやっぱり!海のミルク・焼き牡蠣
さて、このあたりで暑さと人混みにかなり疲れてきました。「帰ろう」…いや、その前に!もう一つやり残したことが!
牡蠣、牡蠣を食べなくては!
時期的に焼き牡蠣が色々なお店で売られていました。
どのお店も美味しそうだったので、特に迷うこともなく二組ほど並んでいたお店で少し待ち、焼きたてをいただきます!
広島の牡蠣はなぜこんなに大きいのでしょう。まるで岩牡蠣のようなサイズです。しかも焼いているのに身があまり縮んでいないようで、その大きさにびっくり。

レモンを少しかけてあつあつを一口でパクリ。
「海のミルク」とは本当によく言ったものです。熱々で中はとろとろ、うま味が凝縮されていました。
あっという間に食べて大満足。本当はあと何個か食べたかった…。
一人旅で取り戻した感覚
帰りもフェリーに乗って宮島口へ。
おいしいものが食べられて、念願の厳島神社に参拝できて、夢が叶った一日でしたが、とにかく暑さと人の多さに疲れ果ててしまいました。
静かな場所で一息つきたい、ということで、広島市内に戻る前にコーヒーとレモンケーキで休憩。

一人旅は、食べるもの、見るもの、休憩する場所、タイミング、ぜんぶ自分で決めなきゃいけない。
でも、それがいい!すっかり忘れかけていた、自分だけの感覚をやっと取り戻しました。
宮島滞在を終え、心も体も満足ですが、さすがに暑さと人混みで疲れました。このあとは広島市内に戻り、ゆっくりと過ごしました。
そして、翌日はいよいよ旅の一番の目的!念願の安佐動物公園へ。
あの可愛いマルミミゾウの赤ちゃんに会うため、しっかりパワーを充電します!
次回、マルミミゾウの赤ちゃんと大発見連続の安佐動物公園編、ご興味があればどうぞ~。

いやしかし、趣味の世界だなあ。
▼旅行中に髪の毛を結ばないで過ごしてみました。



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