犬との散歩が楽しい季節になりました。
我が家のお犬様S(イタリアングレーハウンド)も、毎日うっきうきで弾むように散歩を楽しんでいます。
イタリアングレーハウンドは寒さにめっぽう弱いので、冬の間は散歩に連れ出すのも一苦労だったんですけどね。

散歩が楽しい。歩くのだいすき!
Sは小型犬ですが、イタリアングレーハウンドは狩猟やドッグレースで活躍した犬なので運動神経抜群です。後ろ足の筋肉なんかほれぼれします。
そんなSですが、なぜかペットカート(バギー)が大好きです。カートを出すとくんくん鼻をならして乗りたがります。
ペットカートは賛否両論あると思いますが、うちではもう「買ってよかった!」しかありません。知らない場所にいくと落ち着かないSですが、カートの中では落ち着いていられます。

レストランでもいい子
夏の暑い日中に外を移動しなければいけないときも、カートにのせれば地面を歩くより安全です。
うちで使っているカートはコムペットのミリミリEGです。軽いこととキャリーを車体から外せることが決め手になりました。
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大満足で使用すること数年だったのですが、ひとつ問題がありました。
キャリのカバー(ふた)部分がドーム型になっているので、JR東日本が定める規定のサイズを超えてしまうのです。

ドーム型だからSもお座りできるし、風通しもいいよ。
小犬・猫等の小動物を車内にお持ち込みになる場合は、動物専用のケース(タテ・ヨコ・高さの合計が120cm以内でかつ、ケースと合わせた重量が10㎏以内のもの)に収納していただき、ご乗車になる駅の改札口などでお見せのうえ、手回り品きっぷ(290円)をお求めください。
ずっと困っていましたが、これを解決するオプション(フラットカバープラス)を購入しました!
キャリーのふた部分をドーム型をつけかえれば平になるので、JR東日本の電車にも乗れるサイズになります。
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購入前に仕様や使い心地をネット検索したのですが、具体的な話しがあまりなくてどのような構造になっているものなのかよくわからないまま購入しました。
もしかして、「よくわからなくて」困っている人がいるかも、と思いまして、構造や使用方法を詳しくレビューしようと思います。
コムペット フラットカバープラスの仕様
基本の仕様は公式ホームページで確認できます。(参考;【コンビ公式ブランドストア】ペットのためのブランド「コムペット(compet)」)
実物を見て分かったこと
よくわからなかったのが、この部分。フラットカバープラスの両脇(長辺)に芯が入っていることです。
たぶん、フラットカバーがたわんで中の犬や猫が出ないようにするためと、カバーとしてピンと張るためにあるのだと思います。
この芯があるために、長辺の半分だけフラットカバーを開けて使うということができません。動物の出入り口の開け閉めはメッシュカバーからファスナーで行います。
メッシュカバーだけではJR東日本の規則の「完全に覆う」を満たせないので、目隠しとしてメッシュでないカバーが付いています。この目隠しカバーの構造はなかなか便利です。
メッシュカバーの上にかぶせたとき、マジックテープで止めるだけなので中の様子確認を簡単に行うことができます。
本体キャリーへの取り付け方
キャリーへの取り付けはいたってシンプル簡単ですが、フラットカバーを付けるまえに通常のドームカバーを外す必要があります。

ドームカバーをつけたまま、フラットカバーの付け外しができたらよかった。
そうすれば、電車に乗る時だけさっとフラットにして、外ではドームカバーなど使い分けができたのに。
- 長辺中央のゴムバンドを、ドームカバー差し込み口にひっかける
- 長辺2か所づつついている紐を、キャリーの枠を通してボタンで留める
- 短辺前後についている紐を、キャリーの枠を通してボタンで留める
- 四隅についているボタンを、キャリーの枠についているドームカバー用ボタンに留める
とにかくたくさんボタンを留めます。
コムペットのカートってほとんどがボタンで取り付けするようになっていて、よく考えられているなあと感心です。
ボタンは力を入れないと外れないし、つけるときも「ぱちっ」としっかりはまるので安心です。
そしてとりつけた後は上からドームカバーをセットすることも可能です。しかし、ドームカバーを止めるためのボタン穴(四隅)はフラットカバーの取り付けで使ってしまっているので、ドームを閉めた状態で固定することはできません。

ドームを閉めて、ボタンで留めることはできません!
フラットカバープラスで犬の出し入れはできるのか?
わたしの一番の心配事は、フラットカバープラスについている動物の出し入れ口が小さいということでした。
ドームカバーだとキャリーが全開になりますので、載せるのも下すのも楽々でした。うちのSはコムペットのキャリー以前に、肩掛けバック型やクレート型を使ってきましたがどれも中のサイズは合っているのですが、出入り口が小さすぎて入ってくれませんでした。
家の中でキャリーを床に置いた状態で「バック!」と言うとキャリーに自分から入ることができますので、フラットカバープラスを付けた状態で「バック」と言ってみました。
出入り口が狭いから無理かと思ったんですが、ぴょんと入ってくれました!すばらしい!うちのSは天才なのかも。
でもね、キャリーを車体に乗せた状態では高さがありますので、外ではこのコマンドは使えません。人間が抱っこして載せる必要があります。

狭すぎる。わたしの長い脚がひっかかっちゃう!

このサイズでスムーズに出し入れ可能なのはチワワさんくらいでは?
狭いのです。

コムペットさん、お願いです。
がばっとできるだけ大きく開く出入り口に改良してください。
フラットカバープラスの良いところ
仕様はちょっと残念なところもありましたが、電車に乗るには各段に楽になりました。実際にJRに乗ってみて感じたことを紹介します。
そもそもドームカバーでJRに乗るのはダメなんですが、ドームカバーをつけたキャリーとたたんだ車体を両方もって駅を歩いたり電車に乗るのはそもそもちょっと無理があります。
キャリーの肩掛けができる!
これが最大の利点です。カバーがフラットになるので、持ち手を肩にかけることができます。
キャリーが肩掛けできれば車体を持って歩ける!
電車の中で大きく見えない
まあまあ大きいのですが、ドームカバーだとかなり大きく見えます。床に置いたときに使用するスペースは変わらないのですが、 フラットカバーだとそんなに大きく見えません。
ルールを守っていても、公共交通機関に動物を連れて乗るのは、心理的なハードルがかなり高くて。いろいろな問題があるのはわかりますが、日本ももう少し動物に寛容になるといいなあと思います。
電車の座席で膝上にキャリーを置ける
縦の向きにすれば座席で膝の上にキャリーを置くことができます。もし膝上にキャリーを置いてドームカバーだったら前が何も見えなくなりそうです。
フラットカバーであれば高さが出ないので、抱える人も楽です。
電車に乗れれば行動範囲がひろがり、選択肢が増える
今回Sと電車に乗る必要があったのは通院のためでした。うちは車を所有していませんし、わたしは免許を持っていないのです。
もし車もなくて、電車に乗せることもできないときに、遠方の動物病院に行かなければいけないとなったらどうしたらよいのでしょうか。タクシー???
今回は電車に乗れたので通院することができました。Sの治療の選択肢や可能性がひろがったということです。フラットカバーがあって本当によかった。
フラットカバーをつけると、身を屈めて方向転換は可能、伏せをしたり横になって脚を伸ばすこともできます。ただ、お座りはできませんので長時間載せることはできません。
だけどラットカバーは行動範囲を拡げ、犬との生活をよりよくしてくれる物のひとつと思いました!

病院でなくてお出かけに行こう。
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