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2024年の読書数 結局何冊読めたのか?印象深かった本と2025年の読書目標

読書はわたしの心のよりどころです。

仕事で不安なことがあっても、昼休みの15分でちょっとでも好きな本を読めば、自分を取り戻せる気がします。

2024年ももくもくと、可能な限り読みました。活字の海に溺れました。だいたい毎年50冊くらい読むのですが、2024年はどれだけ読めたのでしょうか。

読書記録(読んだ本の表紙を写真で保存)から冊数を確認し、2024年の読書を振り返ってみました。

2024年 年間読書数

2024年の読書は、ちょうど50冊でした。

だいたい年間50冊なので、冊数としては平均的でした。

別に冊数を競う訳ではないのですが、気持ちとしては

わたし
わたし

もっと、もっと読みたかった。

という感じ。完全に中毒です。

読みたい欲求と裏腹に、思ったほど冊数が伸びなかった理由を挙げてみます。

  1. ブログに時間を費やした
  2. 夏に仕事関係の検定試験を受けて、その勉強に時間を費やした
S (いぬ)
S (いぬ)

言い訳じゃないかな。

そうですね、言い訳です。

ブログに時間を費やした

2024年の9月から本ブログを開始して、最初の1か月くらいは設定とかでものすごく時間を費やしました。だって、まるっきりの素人ですから!

ブログ制作関連の本も3冊ほど読みましたが、これは読書数には入れていません。理由は特にありませんが、読書というよりは参考書感覚なので。

今もそうですが、最初は記事を書くのにものすごーく時間がかかりました。普段だったら本を読む通勤電車の中とか、昼休みにもちょこちょこスマホで記事の下書きをしていたのです。

9月10月は読書時間が本当に少なかったと思います。

仕事関係の検定試験の勉強に時間を費やした

大した試験ではなかったのですが、「不合格になったら来年も受けなくてはいけないのか」とか思ったら超絶憂鬱な気分になりました。

だからこれは一発合格せねば、と思いまして、それなりに真面目に勉強をしました。1か月くらいだったと思いますが、試験のテキストをずっと読んでいました。

つまらないテキストをずっと読んでいて、好きな本が読めませんでした。悲しかった。ブログに時間を使うのはいいんです、好きでやっていますから。

だけど、面白くもない勉強のために読書時間が削られるのはかなり悲しかったです。

試験の方はめでたく合格しましたので、テキストはそれっきり開いておりません!

2024年 印象に残った本3冊

読んだ本50冊の中から、特に印象深かった本を3冊あげたいと思います。わたしは、自分の楽しみのためにだけ本を読んでいるので、本としての出来の良し悪しはわかりません!ひたすら自分が読んでみて、「面白かった」「学びがあった」「心にささった」みたいな、自分の感情がうごいたかどうかで3冊あげたいと思います。

月まで行こう

韓国の本の日本語訳です。はっきり言って、働く人全員にお勧めしたい!

月まで行こう
チャン・リュジン/著 バーチ美和/訳
光文社 2023年
Webでどなたかがおすすめしていて、面白そうだなと思って読んだ本です。
これは、本当に面白かった!テンポよくすいすいと読めるし、登場人物に共感して胸がぎゅっとなりました。
ソウルにある製菓会社に勤める30歳前くらいの女性3人の物語です。独身で薄給、余裕のない暮らし、仕事もうまくいかない、会社がきゅうくつ(なぜ窮屈なのかは是非読んでみてください!韓国で会社員するのって大変そう。)。
まだ若いのに不安がいっぱいで未来が見通せない、そんな中で必死に生きている彼女たちを応援しながら読み進めました。
ある日、3人のうちのひとりが仮想通貨イーサリアムに投資をはじめ、後の二人も投資を始めることになりました。物語は、イーサリアムの相場の乱高下とともに進んでゆきます。投資の話かなって思うかもしれませんが、そうではなくて、投資をするうちに少しづつ変わってゆく3人の関係性、それぞれの気持ち、仕事との付き合い方が見事なテンポで書かれています。
物語の終わりには3人がそれぞれの道を見つけてゆく様子がかかれていて、読後感も最高でした。
読んでからずいぶん経ちましたが、今でも何かあると「月まで行こう!」と心の中でつぶやきます。
主人公はわたしよりずっと若い方たちですが、彼女たちの気持ちが痛いほど伝わってきて、アラフィフのわたしでも共感しまくりの1冊でした。
ページ数も多くなく、韓国ドラマを見るような感じでよめました。

黄金比の縁

新しい読書体験でした。会社にこっそり復讐したい人は読むとすっきりするかもしれません!

黄金比の縁
石田夏穂/著
集英社 2023年
この本は偶然図書館で手に取った本でした。薄くて本自体が軽かったのでなんとなく読みやすそうだなとか思って借りました。
読んでみて独特の文章にびっくり(読みにくいわけではない)、話の内容にびっくりし、ふかーく共感した本です。
主人公の女性(30歳くらい)は会社で新卒採用を担当しています。あることをきっかけに、会社に復讐をしようと決意します。その復讐の仕方が、わたしには思いもよらない方法で。。。
主人公は新卒採用の1次面接も担当しています。彼女の理論によって、顔が黄金比(美醜ではなく、眉間の幅や目の大きさの比が黄金比であること)である学生を採用することが、会社への復讐になるとして、黄金比の学生を採用してゆきます。
ちょうどこの本を読んでいたとき、夫のT氏が転職活動中だったので採用面接というものが割と身近にあり、主人公が黄金比の学生を採用することにこだわった理論が、ぐさっと刺さってしまいました。
そもそも会社とは凡人のためにあるのだ。それが証拠に未だに多くの企業では「勤続年数」にとんでもない価値が置かれている。年休日数も退職金支給額も失業保険給付期間も年金受給額も、全ては「勤続年数」に正比例となる。
黄金比の縁 より

さらっと書かれているんですが、すごく深い真実のような気がしました。夫婦で仕事に迷っていたので「会社ってそんなものか」と肩の力が抜けました。

この本を読んでみて会社や仕事に対する考え方が少し変わったような気がします。会社に何かされたわけでもなんでもないですが、日々のちょっと嫌なことに対して復讐をはたしたような感じです。

物事は冷静に分解して理論的に考えると、みんなが当たり前と思っていることも全く違った側面が見えてくるものですね。


黄金比の縁 (集英社文芸単行本)

ある行旅死亡人の物語

これは偶然プレジデントオンラインの記事を読んだから。読んでいる途中でどきどきしたり、悲しくなったり、ひとりの人の人生について考えさせられる本でした。

ある行旅死亡人の物語
武田 惇志/著 , 伊藤 亜衣/著
毎日新聞出版 2022年

身元不明で亡くなった女性の人生を追う記者の話です。ノンフィクションです。

身元不明の女性がどうやって生きてきた方なのか、生身の人物像に迫ります。官報に行旅死亡人と小さい記事がでただけでは、当然それを見ても知らないかたなので特に深く何かを思うことってないと思うのです。

その方がじゃあ誰なのかを追うと、感情があっていろいろな事に翻弄されながらも懸命に生きた人の姿が浮かび上がってきます。その姿を追う過程が真に迫っていて、ページをめくる手が止まらなくなりました。


ある行旅死亡人の物語

この本を書いたお二人の取材の熱意も素晴らしいものがありました。決して嫌な感じや興味本位でという感じはせずに、亡くなった女性の人生に寄り添ってゆくような姿に好感が持てました。


以上、2024年に印象に残った3冊でした。このほかにもオリガ・モリソヴナの反語法 (集英社文庫)とか、わたしの知らなかった世界を見せてくれた本もありました。

本は心を軽くしてくれるし、新しい気づきを与えてくれます。何よりも楽しい!それが一番かも。

2025年もできれば沢山の本を読みたいです。目標としてはやはり50冊以上。なぜかというとこのくらい読まないと読んだ感じがしないから。

だけど、冊数ばかりに気をとられて楽しめないのは本末転倒なので、ほどほどに。

いちばんの目標は楽しむこと。

二番目に50冊以上、ですね。

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